今回の記事では、麻雀の得点計算の式を解説していきます。
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点数計算の早見表PDFファイル
麻雀の点数計算早見表のpdfファイルです。印刷して使ったり、タブレットで確認しながら麻雀を打つといった使い方をお勧めします。
なお、以下のpdfファイルは、個人利用、商用利用問わず二次配布はご遠慮ください。
まずは、翻と符を計算しよう!
得点計算するときは、和了したときの手牌の組み合わせからまず『翻(ハン/ファン)』と『符』を計算します。この翻と符から、以下の計算式を用いて得点計算を行うことになります。
麻雀用語を覚えよう
翻(ハン/ファン)
和了したとき、役に応じて得られるポイントのこと。得られた翻と符で点数計算を行う。
符(フ)
和了したとき、手牌の種類に応じて得られるポイントのこと。得られた翻と符で点数計算を行う。
麻雀の得点計算式
基本点の数式
翻と符が算出できたら、以下の数式に当てはめて、『基本点』を算出します。
符数に対し、(翻数+2)回分2をかけます。
なお、翻数に足す2のことを、『場ゾロ』もしくは『バンバン』などと言います。
親と子、ツモとロンでのそれぞれの支払得点
親か子か、ツモかロンかでのそれぞれの得点は、以下の表のようになります。原則的に、親なら基本点の6倍、子なら基本点の4倍を獲得できます。
あがり方 | 支払い得点 | ||
---|---|---|---|
親 | 子 | 放銃者 | |
親のツモ | - | 基本点×2 | - |
子のツモ | 基本点×2 | 基本点×1 | - |
親のロン | - | - | 基本点×6 |
子のロン | - | - | 基本点×4 |
支払うときは、100の倍数になるよう切り上げる
上記の表で支払う得点を計算したら、100の倍数になるように端数を切り上げて、得点のやり取りを行います。
5翻以上は計算不要!満貫で支払う
上記の計算式に基づいて得点計算を行うと、翻数が増えてくると点数も指数的に増えていってしまい、場合によっては1回の和了で数億点にもなってしまうこともあります。そのため5翻以上からは倍々の計算を打ち止めにし、翻数に応じた固定の得点を支払います。
これらの固定の点数は翻数によって5種類あり、それぞれ『満貫(マンガン)』、『跳満(ハネマン)』、『倍満(バイマン)』、『三倍満(サンバイマン)』、『数え役満(かぞえヤクマン)』と言います。
親のツモ和了なら子3人で同額の支払い、子のツモ和了なら親が半分、子が1/4ずつの支払いとなります。ロン和了ならもちろん放銃者が全額支払いです。
翻数 | 名称 | 親 | 子 |
---|---|---|---|
5翻 | 満貫(マンガン) | 12,000点 | 8,000点 |
6~7翻 | 跳満(ハネマン) | 18,000点 | 12,000点 |
8~10翻 | 倍満(バイマン) | 24,000点 | 16,000点 |
11~12翻 | 三倍満(サンバイマン) | 36,000点 | 24,000点 |
13翻~ | 数え役満(かぞえヤクマン) | 48,000点 | 32,000点 |
なお、5翻未満であっても上記の計算式で基本点が2,000点以上になった場合は、満貫として扱います。
麻雀用語を覚えよう
場ゾロ、バンバン
点数計算の際に、翻数に足す2のこと。
親
ある局において、最初に番が回ってくるプレイヤーのこと。
子
親以外のプレイヤーのこと。
ツモ和了
ツモった牌が和了牌だったとき、そのままあがること。
ロン和了
他家が自分の和了牌を捨てたとき、その捨て牌を奪ってあがること。
振り込み、放銃(ホウジュウ)
他家の和了牌を捨ててしまい、ロンされること。動詞化して、『振り込む』『放銃する』などとも言う。
満貫(マンガン)
5翻で和了したときに得られる得点のこと。(親12,000点/子8,000点)
跳満(ハネマン)
6~7翻で和了したときに得られる得点のこと。(親18,000点/子12,000点)
倍満(バイマン)
8~10翻で和了したときに得られる得点のこと。(親24,000点/子16,000点)
三倍満(サンバイマン)
11~12翻で和了したときに得られる得点のこと。(親36,000点/子24,000点)
数え役満(かぞえヤクマン)
13翻以上で和了したときに得られる得点のこと。(親48,000点/子32,000点)
補足
バンバンで2翻!?
場ゾロ、バンバンを2翻としてカウントする場合もあり、例えばただのリーチで和了した場合もリーチとバンバンで合わせて3翻と計上することがあります。その場合は 基本点=符×2^翻 という数式になります。計算結果は変わりませんが、知らないとちょっとびっくりするかもしれません。
点数早見表
翻と符から毎回得点を計算するのは非常に煩雑です。そのため、計算結果をまとめた以下の表を用いるのが一般的です。
親の和了
ロン和了の場合は表の括弧外の得点を1人で支払い、ツモ和了の時は括弧内の得点を3人でそれぞれ支払いです。
1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 | |
---|---|---|---|---|
20符 | - | (700) | (1,300) | (2,600) |
25符 | - | 2,400 | 4,800 (1,600) | 9,600 (3,200) |
30符 | 1,500 (500) | 2,900 (1,000) | 5,800 (2,000) | ※11,600 (3,900) |
40符 | 2,000 (700) | 3,900 (1,300) | 7,700 (2,600) | 満貫 |
50符 | 2,400 (800) | 4,800 (1,600) | 9,600 (3,200) | |
60符 | 2,900 (1,000) | 5,800 (2,000) | ※11,600 (3,900) | |
70符 | 3,400 (1,200) | 6,800 (2,300) | 満貫 |
※11,600(3,900)の得点は、点数計算を簡便にするため満貫として扱う場合もあります。
子の和了
ロン和了の場合は表の括弧外の得点を1人で支払い、ツモ和了の時は括弧内の得点を(親/子)として支払いです。
1翻 | 2翻 | 3翻 | 4翻 | |
---|---|---|---|---|
20符 | - | (400/700) | (700/1,300) | (1,300/2,600) |
25符 | - | 1,600 | 3,200 (800/1,600) | 6,400 (1,600/3,200) |
30符 | 1,000 (300/500) | 2,000 (500/1,000) | 3,900 (1,000/2,000) | ※7,700 (2,000/3,900) |
40符 | 1,300 (400/700) | 2,600 (700/1,300) | 5,200 (1,300/2,600) | 満貫 |
50符 | 1,600 (400/800) | 3,200 (800/1,600) | 6,400 (1,600/3,200) | |
60符 | 2,000 (500/1,000) | 3,900 (1,000/2,000) | ※7,700 (2,000/3,900) | |
70符 | 2,300 (600/1,200) | 4,500 (1,200/2,300) | 満貫 |
※7,700(2,000/3,900)の得点は、点数計算を簡便にするため満貫として扱う場合もあります。
点数の計算例
それでは、以下の例を用いて実際に翻と符の計算を行ってみます。なお、子の和了とします。
翻と符の計算
上記のあがり方の場合、3翻40符となります。
基本点の計算
先ほど説明した式に、翻と符の値を代入してみましょう。
3翻40符ですので、基本点 = 40符 × (2 × 2 × 2) × (2 × 2) = 1,280点となります。
支払い得点の計算
以下の表から、親と子のそれぞれの支払い得点を計算します。
- 親は 1,280点 × 2 = 2560 ⇒ 2,600点(切り上げ)の支払い
- 子は 1,280点 × 1 = 1280 ⇒ 1,300点(切り上げ)の支払い
となります。
和了したプレイヤーは、2,600+1,300+1,300=5,200点の獲得となるわけです。
あがり方 | 支払い得点 | ||
---|---|---|---|
親 | 子 | 放銃者 | |
親のツモ | - | 基本点×2 | - |
子のツモ | 基本点×2 | 基本点×1 | - |
親のロン | - | - | 基本点×6 |
子のロン | - | - | 基本点×4 |
まとめ
- 基本点 = 符^(翻+2)
- 原則、親なら基本点×6、子なら基本点×4獲得