今回の記事では、麻雀のウマとオカについて解説していきます。
Contents
ウマとオカの精算ツール
ウマとオカの精算結果を自動計算するツールです。ブラウザ上で動きます。
ウマとオカって?なんのために計算するの?
1ゲーム終了時点での、ポイントの計算方法
『ウマ』と『オカ』は、どちらも麻雀が1ゲーム終了した時点でのポイント計算に関するルールです。
『半荘(ハンチャン)』や『東風(トンプウ)』などの1ゲームが終了した時点でウマとオカの計算を行い、最終的なポイントを算出するのです。なお、麻雀における最終的なポイントのことは、『順位点』とも呼ばれます。
ポイントに応じた景品がある場合や、麻雀リーグで使われる
単純なボードゲームとして麻雀を遊ぶ場合は、ウマとオカの計算は不要です。ウマとオカの計算をする例として、例えば最終ポイントに応じて景品を貰えるようなルールで遊ぶ場合や、年間を通したポイントで競う麻雀プロのリーグ戦などが挙げられます。
順位点計算の基本
1,000点で1ptが基本
麻雀の順位点計算では、基本的には1,000点で1ptとします。ここでいう1,000点とは、もちろん麻雀のゲーム中に点棒でやり取りされる得点のことです。
最終的に、4人の合計ポイントが0ptになるように調整
麻雀の順位点は、最終的に4人の合計得点が0ptになるように調整します。この調整のためのルールがウマとオカだと思っていただければわかりやすいかもしれません。
ウマって?
順位ウマって?着順に応じて得点をやり取り
『ウマ』は、最終的な順位に応じて得点をやり取りするルールのことです。順位ウマ、差しウマなど、いくつかルールがありますが、ここでは一番一般的な順位ウマについて解説します。
3着⇒2着、4着⇒1着に支払い
順位ウマでは、3着のプレイヤーが2着にプレイヤーに、4着のプレイヤーが1着のプレイヤーに点数を支払います。支払う額は取り決めによって異なりますが、以下のいずれかになる場合がほとんどです。
呼び方 | 支払い得点 | ||
---|---|---|---|
3着⇒2着 | 4着⇒1着 | ||
5-10 | ゴットー | 5,000点(5pt) | 10,000点(10pt) |
10-20 | ワンツー | 10,000点(10pt) | 20,000点(20pt) |
10-30 | ワンスリー | 10,000点(10pt) | 30,000点(30pt) |
20-30 | ツースリー | 20,000点(20pt) | 30,000点(30pt) |
麻雀用語を覚えよう
ウマ
1ゲーム終了時に、順位に応じて点数の支払い・受け取りが行われるルールのこと。もしくはその点数。
オカって?
オカで、合計点が0ptになるように調整
『オカ』は、4人の合計の順位点が0ptになるように調整するためのルールです。取り決めによって細かい計算方法は異なりますが、基本的には1着のプレイヤーがさらにボーナス得点を得られるようなルールが設定されます。
25,000点持ちの30,000点返し
一般的なオカのルールとして、『25,000点持ちの30,000点返し』があります。これは、ゲーム開始時の初期得点を25,000点とし、ゲーム終了時点では30,000点返すというものです。
しかし、先ほど説明した通り麻雀の精算では4人の合計点が0ptになるよう調整するため、この方法ではマイナスになってしまいます。一人当たり25,000点 - 30,000点 = -5,000点となり、計20,000点が消えてしまうことになります。ここで、消えてしまった20,000点を、1着のプレイヤーにボーナスとして支払うのです。
このボーナスの20,000点のみを指して『オカ』という場合もあります。
麻雀用語を覚えよう
オカ
1ゲーム終了時に、4人の合計ポイントが0ptとなるように調整されるルールのこと。もしくはその調整点数。基本的に1着のプレイヤーがボーナス得点を得られるように設定している。
補足
同点の時の順位は?
同点のプレイヤーがいた場合も、同着とはせずにきっちり順位を決める必要があります。同点のプレイヤーがいた場合、起家のプレイヤーから順に反時計回りに順位を決めるルールとなっています。
ウマとオカでのポイント精算例
それでは、以下のような場合を例に、実際に順位点の精算を行ってみましょう。ウマは10-20、オカは25,000点持ちの30,000点返しとします。
- 1着:45,000点
- 2着:33,000点
- 3着:18,000点
- 4着:4,000点
①点数をポイントに変換する
まずは、1,000点=1ptとして点数をポイントに変換します。
- 1着:45,000点 ⇒ 45pt
- 2着:33,000点 ⇒ 33pt
- 3着:18,000点 ⇒ 18pt
- 4着:4,000点 ⇒ 4pt
②ウマの計算
ウマは10-30なので、3着のプレイヤーが2着にプレイヤーに10pt、4着のプレイヤーが1着のプレイヤーに30pt支払います。
- 1着:45pt +20pt ⇒ 65pt
- 2着:33pt +10pt ⇒ 43pt
- 3着:18pt -10pt ⇒ 8pt
- 4着:4pt -20pt ⇒ -16pt
③オカの計算
オカは25,000点持ちの30,000点返しなので、各プレイヤーは30ptを返した上で、1着のプレイヤーは20ptのボーナスを獲得します。
- 1着:65pt -30pt +20pt ⇒ 55pt
- 2着:43pt -30pt ⇒ 13pt
- 3着:8pt -30pt ⇒ -22pt
- 4着:-16pt -30pt ⇒ -46pt
④精算完了
- 1着:55pt
- 2着:13pt
- 3着:-22pt
- 4着:-46pt
これで、精算は完了です。4人の合計点がちゃんと0ptになっていることも合わせて確認してみてください。
補足
100点はどうするの?
麻雀の点数は100点単位となり、これをそのままポイントに変換すると0.1ptになります。ただし、実際には100点単位の点数は『五捨六入』して1000点単位に直すのが一般的です。
しかし、こうすると最終的な4人の合計点が0ptにならない場合もあります。例えば4人の端数の得点が全員500点だった場合すべて切り捨てとなってしまい、2,000点 = 2pt分消えてしまいます。
この場合は、1着のプレイヤーの得点を調整して合計点が0ptになるように調整するのが一般的です。ポイント精算の際には、2着~4着のポイントのみを計算して、最後に合計ポイントが0になるよう1着のプレイヤーの精算をするのもよくあるやり方でしょう。
まとめ
- 1,000点につき1pt
- 4人の合計点が0ptになるように調整する
- 3着⇒2着、4着⇒1着に支払うのがウマ
- 1着のボーナスがオカ