今回の記事では、チョンボに関するルールを解説していきます。
Contents
チョンボって?麻雀のルール違反
チョンボしたときは、ペナルティが決められている
麻雀において、ルール違反してしまうことを『チョンボ』と言います。チョンボしてしまった場合は、チョンボの内容によってペナルティが決められています。
ペナルティは2段階あり、重い順に『罰符(ばっぷ)』『和了放棄(あがりほうき)』となります。
- 罰符 :他家に点棒を支払い、その局を仕切り直す。
- 和了放棄:その局での和了、副露が禁止。
罰符って?得点を全員に支払う
『罰符』は、他家に罰金として点棒を支払うペナルティです。払う点棒としては、一般的に『満貫払い(まんがんばらい)』というルールが採用され、
- 子のチョンボ ⇒ 親に4,000点、他の子に2,000点ずつ 計8,000点支払い
- 親のチョンボ ⇒ 子に4,000点ずつ 計12,000点支払い
とします。
罰符を支払った後はその局はノーカウントとして、親を変えずに配牌からやり直します。
和了放棄って?和了や鳴きが禁止に
『和了放棄』は、和了と副露(鳴き)が禁止になるペナルティです。和了放棄となったプレイヤーがいても、ゲームはそのまま続行されます。
「放棄」という言葉のニュアンスからすると、わざと勝負を投げているような意味合いにも思えますが、実際はルール違反に対する和了禁止のペナルティとなります。
麻雀用語を覚えよう
チョンボ
麻雀におけるルール違反のこと。
罰符(ばっぷ)
他家に罰金として点棒を支払うペナルティのこと。
和了放棄
和了と鳴きが禁止になるペナルティのこと。
罰符が適用される例
罰符が適用される例は以下のようになります。ただし、あくまで例であって、実際に各チョンボに対してどのようなペナルティを課するかは、麻雀で遊ぶ前にプレイヤー間で取り決めておきましょう。
誤ロン、誤ツモ
自分の和了牌でないのに間違ってロン、ツモの宣言をしてしまった場合、罰符が適用されます。
ノーテン立直(リーチ)
聴牌になっていないにもかかわらず、立直をかけてしまった場合、罰符が適用されます。
フリテン時のロン和了
フリテン状態にもかかわらず、ロン宣言してしまった場合、罰符が適用されます。
和了放棄が適用される例
和了放棄が適用される例は以下のようになります。ただし、あくまで例であって、実際に各チョンボに対してどのようなペナルティを課するかは、麻雀で遊ぶ前にプレイヤー間で取り決めておきましょう。
誤ポン、誤チー、誤カン
ポン、チー、カンなどの鳴きを誤って宣言してしまった場合は、和了放棄となります。
多牌と少牌
牌の捨て忘れや取り忘れにより、自分の手牌の数が13枚よりも多いもしくは少ない状態になってしまうことを『多牌(ターハイ)』『少牌(ショウハイ)』と言います。多牌や少牌を他家から指摘された場合は、和了放棄となります。
ただし、多牌に関してはイカサマ狙いでわざとやっている可能性もあるため、より厳しい罰符のペナルティとする場合もあります。
麻雀用語を覚えよう
多牌(ターパイ)
手牌が13枚よりも多くなってしまっている状態のこと。和了放棄もしくは罰符のペナルティとなる。
少牌(ショウパイ)
手牌が13枚よりも少なくなってしまっている状態のこと。和了放棄のペナルティとなる。
補足
供託(きょうたく)って?
ゲームの進行にほとんど影響を与えないような軽度なルール違反については、供託というペナルティが与えられる場合があります。供託が適用されたプレイヤーは、罰金として1,000点棒を場に出します。場に出した1,000点棒は、その局であがったプレイヤーのものとなります。またその局が流局となった場合は、1,000点棒は次の局に持ち越されます。
供託が適用される例としては、誤ポン、誤チー、誤カンしたものの牌を晒す前にすぐ訂正した場合や、牌山を崩してしまったが、牌の表は見えずに修復可能だった場合などです。
補足
イカサマはルール違反?
罰符や和了放棄などが適用されるチョンボは、あくまで故意でなくうっかりやってしまったルール違反に対してのものです。わざと不正行為を行うイカサマは、チョンボとは区別されます。
イカサマが発覚した場合、雀荘であれば出入り禁止、ネット麻雀であればアカウント停止などのペナルティを受けます。
まとめ
- チョンボとは、麻雀におけるルール違反のこと
- 罰符と和了放棄のペナルティがある
- 罰符は、他のプレイヤーに点棒を支払い、その局を仕切り直す
- 和了放棄は、和了と副露ができなくなる