今回の記事では、半荘戦と東風戦の流れを解説していきます。
半荘(ハンチャン)と東風(トンプウ)の違いは?局数は?
親を2周するのが『半荘戦』、親を1周するのが『東場戦』
麻雀では1ゲームの単位として、『半荘(ハンチャン)』と『東風(トンプウ)』がよく使われます。麻雀は局ごとに親を反時計回りに回していくのですが、半荘戦では親を2周、東風戦では親を1周させます。
雀荘などでは半荘(ハンチャン)戦が一般的
一般的には『半荘(ハンチャン)』を1ゲームとするのが一般的で、雀荘などでも半荘戦が行われる場合が多いです。半荘は、親を2周させるため基本的には8局打つことになります。
ネット麻雀などでは、すぐ終わる東風(トンプウ)戦が一般的
ネット麻雀など、スマホでサクッと遊ぶ麻雀ゲームでは短く終わる『東風(トンプウ)』を1ゲームとする場合も多いです。東風戦では、親を1周させるため基本的には4局打つことになります。
半荘は40~60分、東風は20~30分
半荘なら1ゲーム当たり40~60分、東風ならその半分の20~30分程度で終わる場合が多いでしょう。
麻雀用語を覚えよう
親、子詳細
ある局において一番最初に番が回ってくるプレイヤーを親、それ以外を子という。
半荘(ハンチャン)
麻雀の1ゲームの単位。親を2周させる。
東風(トンプウ)
麻雀の1ゲームの単位。親を1周させる。
親の流れと連荘
門風って?東のプレイヤーが親
麻雀では、各プレイヤーに東西南北の方角が決められていて、その方角のことを『門風(メンフォン)』と言います。また、親のプレイヤーの門風(メンフォン)は『東家(トンチャ)』、その右隣が『南家(ナンチャ)』、さらに右隣が『西家(シャーチャ)』、さらに右隣が『北家(ペーチャ)』となります。
基本的には、1ゲームごとに親を右隣に移す
麻雀は、1局ごとに親を反時計回りに移動させていきます。それに従って門風も反時計回りに移っていくのです。常に東家のプレイヤーが親を務めることとなります。
連荘(レンチャン)って?親が連続する場合
麻雀では、親がある条件を満たした場合のみ、次の親に移動せずに連続で親を務めることとなります。この連続で親をやることを『連荘(レンチャン)』と言います。連荘が発生するのは、親が和了した場合か、流局時に親が聴牌(テンパイ)だった場合です。
- 親が和了したとき
- 流局になったが、親が聴牌(テンパイ)の状態だった時
また連荘した場合は、連荘していることを示すために、親が100点棒を1本出します。これを『積み棒』と言い、連荘するたびに1本増やしていきます。なお、この積み棒はあくまで何回連荘しているか示すためだけのものですので、実際の得点のやり取りはありません。連荘が終わって親が移動した場合は、積み棒した親が点棒を回収して元通りにします。
なお、親は子よりもあがったときに得られる得点が多くなるため、連荘すればするほど親にとっては有利にゲームが進みます。
連荘を考えると、半荘10局、東風5局?
先ほど半荘では8局、東風では4局と解説しましたが、実際には連荘があって親が回らないことも多いのです。実際には、半荘なら平均10局、東風なら平均5~6局程度になるでしょう。
麻雀用語を覚えよう
門風(メンフォン)
各プレイヤーの方角のこと。それぞれ東家(トンチャ)、南家(ナンチャ)、西家(シャーチャ)、北家(ペーチャ)といい、常に東家のプレイヤーが親を務める。
連荘(レンチャン)
親を連続で務めること。
積み棒
親が何回連荘したかわかるように、場に出しておく100点棒のこと。1回連荘で1本、2回連荘で2本とどんどん増えていく。
局の数え方
『東1局0本場』から始まる
麻雀の局は、『△○局□本場』と数え、『東1局0本場』から始まります。
△の部分には方角が入り、親が何周したかを示します。○の部分は数字が入り、何人目の親かを示します。また□の部分にも数字が入り、親が何回連荘しているかを示します。
親が移るたびに、1局⇒2局⇒3局⇒4局と進む
親が移るたびに1局⇒2局⇒…と進みます。『東1局0本場』の次は『東2局0本場』、その次は『東3局0本場』となるのです。
親の1周目するたびに、『東場』⇒『南場』と進む
親の一週目は『東場(トンバ)』、2週目は『南場(ナンバ)』と言います。『東4局0本場』で東場の親が1周したことになるので、次は南場の『南1局0本場』となるのです。東風戦は親を1周しかしないため、東場だけになります。
なお、現在の場が東場か南場かを示すために、『起家マーク(チーチャマーク)』というモノが使われます。起家マークは表に「東」、裏に「南」と書かれているブロックのようなもので、ゲーム前半の東場では東の面を向け、ゲーム後半の南場では南の面を向けます。なお、起家マークは常に起家のそばに置いておきましょう。
親が連荘するたびに、0本場⇒1本場⇒2本場⇒…と進む
親が連荘した場合は、局は進まずに1本場⇒2本場⇒…と進みます。例えば『南3局0本場』で親があがって連荘となった場合、『南3局1本場』、『南3局2本場』とカウントしていきます。
麻雀用語を覚えよう
東場(トンバ)
親が1周目の状態のこと。
南場(ナンバ)
親が2周目の状態のこと。
起家(チーチャ)
最初に親を務めるプレイヤーのこと。
起家マーク(チーチャマーク)
ゲームの進行度合いを示すためのモノ。
半荘、東風が途中で終わった!?西場まで延長した!?
箱!?誰かの得点が0点を下回ったら終了
麻雀において、得点が0点を下回ってしまうことを『箱(ハコ)』と言ったり、動詞化して『ハコる』などと言います。『箱点(ハコテン)』『トビ』『ドボン』などと呼ぶ場合もあり、ハコとほとんど同義になります。
プレイヤーの誰かがハコってしまった場合は、対局が強制終了となる『ハコ下なし』のルールと、借金をして続行する『ハコ下あり』のルールがあります。
西入、南入って?延長戦のルール
半荘なら8局、東風なら4局でゲーム終了とするのが基本ルールですが、場合によっては延長戦に突入する場合もあります。半荘で延長する場合は『西入(シャーニュウ)』として西場1局0本場に入り、東風で延長する場合は『南入(ナンニュウ)』として南場1局0本場に入ります。
西入、南入となる条件はルールによって様々ですが、1位のプレイヤーが30,000点に満たないと延長戦に突入するというルールがよく採用されています。
麻雀用語を覚えよう
箱(ハコ)
得点が0点を下回ること。
ハコ下なし、ハコ下あり
プレイヤーの誰かがハコになったときのルールのこと。ハコになったらゲームを強制終了とするのがハコ下なし、ハコになっても借金して続行するのがハコ下あり。
西入(シャーニュウ)
半荘戦における、延長戦のこと。
南入(ナンニュウ)
東風戦における、延長戦のこと。
補足
半荘って何の半分?全荘ってあるの?
半荘という漢字を見ると、何かの半分のように見えます。実は、麻雀の本場である中国では、『一荘(イーチャン)』という単位でゲームが行われることが一般的で、東場、南場と続いた後に西場(シャーバ)と北場(ペーバ)もプレイするのです。
半荘とは、この一荘の半分という意味合いだったのです。ちなみに、半の反対で全荘と呼ぶのは誤りなので注意しましょう。
まとめ
- 親を2周やるのが半荘戦、1周やるのが東風戦
- 親は反時計回りに移していく
- 親が上がった時、流局時テンパイだった時は連荘
- 東1局0本場から数える