今回の記事では、麻雀の役の一つである槍槓(チャンカン)について解説していきます。
Contents
槍槓(チャンカン)の基本形
槍槓(チャンカン)
1翻役鳴きOK
槍槓(チャンカン)は、他家が小明槓した牌に対してロン宣言すると成立する役です。
鳴きに制限はなく、あがると1翻つきます。
補足
チャンカンを漢字で書くと、槍?搶?
チャンカンを漢字で書くときは、正確には『搶』槓と、手偏の字を書きます。しかし、実際には木編で『槍』槓と書かれる場合が多く、本サイトでもこの表記にしています。
槍槓(チャンカン)の成立条件
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- 他家が小明槓(加槓)したときの牌をロン宣言する
- 鳴き(ポン、チー、カン)は制限なし
槍槓の成立条件は上記のようになります。以下でさらに詳しく条件を解説していきます。
アタマ1組、面子4組が揃えば和了!
槍槓であがるには、手牌の中でアタマ(=雀頭)1組、面子(メンツ)4組を揃える必要があります。
小明槓(加槓)した牌をロン宣言する
既にポンで作った刻子(コーツ)と同種の牌を引いたとき、「カン!」と宣言することで槓子(カンツ)を作ることができます。この行為を、『小明槓(ショウミンカン)』もしくは『加槓(カカン)』と言います。
他家が小明槓をしたとき、もしその牌が自分の和了牌だったときにロンできるというルールがあります。このように小明槓の牌でロンすると、槍槓の役が付くのです。
鳴きOK!ポン、チー、カンは制限なし
槍槓では、鳴きに制限はありません。ポン、チー、カンは自由にできます。
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- 他家が小明槓(加槓)したときの牌をロン宣言する
- 鳴き(ポン、チー、カン)は制限なし
麻雀用語を覚えよう
他家(ターチャ)
自分以外の、他のプレイヤーのこと。
槓子(カンツ)
全く同じ種類の麻雀牌4枚の組み合わせのこと。4枚組だが面子として扱う。
カン
槓子を作る行為のこと。
小明槓(ショウミンカン)
既にポンで作った刻子に、手牌から1枚加えて槓子を作る手順のこと。加槓(カカン)ともいう。
和了牌、待ち牌
聴牌(テンパイ)の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
槍槓の点数は?
麻雀の点数は、役ごとに決まっているわけではなく、手牌の組み合わせや和了の仕方など、様々な条件で決まります。
同じ槍槓で和了した場合でも、そのほかの条件によって点数は変わっていきます。ただ、あくまで参考ですが、親なら1,500~2,500点程度、子なら1,000~1,500点程度となる場合が多いでしょう。
槍槓の注意点
役が槍槓のみでも成立する
槍槓は、他の役が一切ついていなくても成立します。
小明槓のみロンできる!暗槓、大明槓はNG
カンには、小明槓以外に『暗槓(アンカン)』、『大明槓(ダイミンカン)』の2種類があります。先ほど、小明槓でロンすると槍槓が成立すると解説しましたが、暗槓と大明槓に対してはロンすることはできないので注意しましょう。
槍槓と嶺上開花は同時に成立しない
カンをした後は、『嶺上牌(リンシャンハイ)』という特殊は牌をツモることができるというルールがあります。そして、ツモッた嶺上牌が和了牌だった場合、嶺上開花(リンシャンカイホウ)という役が付くのです。
では、あるプレイヤーが小明槓を行い、それに対して別のプレイヤーが槍槓であがったとします。その後、先ほどカンをしたプレイヤーが嶺上牌をツモってあがった場合はどのような扱いになるのでしょう?2人とも和了となるのでしょうか?
答えは、槍槓したプレイヤーのみの和了となります。小明槓に対してロン宣言がされた時点で、その小明槓は成立しなかったと見なされます。そのため、嶺上牌をツモることなくその局は終了となってしまうのです。
麻雀用語を覚えよう
暗槓(アンカン)
自分の手牌の中から同種の麻雀牌4枚を公開し、槓子を作る手順のこと。
大明槓(ダイミンカン)
他家の捨て牌を奪い、自分の手牌の中の刻子と組み合わせて槓子を作る手順のこと。副露、鳴きの一種となる。
嶺上牌(リンシャンハイ)
王牌のうち、ドラ表示牌より左側にある4枚の牌のこと。
まとめ
- 1翻役、鳴きOK
- 他家が小明槓した牌でロン宣言すると成立