今回の記事では、麻雀用語の『役』について解説していきます。
Contents
麻雀は、役を揃えるゲーム
『ツモる』『打牌』を繰り替えし、手牌の中で役を作る
麻雀は4人で遊ぶゲームで、各プレイヤーには『手牌(てはい)』としてそれぞれ13枚の麻雀牌が配られます。各プレイヤーは『牌山(ハイヤマ)』から1枚取って手牌に加え、『河(ホー/かわ)』に手牌から1枚捨てることを順番に繰り返していくことでゲームが進行します。
ここで、牌山から手牌に1枚加える行為を『自摸る(ツモる)』『自摸(ツモ)』、河に1枚捨てる行為を『打牌(だはい)』、捨てられた牌のことを『捨て牌』と言います。
ツモと打牌を繰り返すと、手牌の中身はどんどん変わっていくこととなります。各プレイヤーは、これを繰り返しながら手牌の中で特別な組み合わせを先に揃えることを狙うのです。この特別な組み合わせのことを『役(ヤク)』と言います。
役を揃えると和了(あがり)!得点をゲット
『役(ヤク)』が揃ったことを他のプレイヤーに宣言すると、『和了(あがり/ホーラ)』となります。そして和了したプレイヤーには、得点が与えられるのです。
麻雀の役は30種類以上ありますが、これらの役にはそれぞれ『翻(ハン/ファン)』という単位の数値が決められています。和了したときの得点は、この翻の数に応じて計算されます。そして、麻雀では、最終的な得点が一番高かったプレイヤーが勝利になるのです。
役 | メンゼン | 鳴き |
---|---|---|
門前清自摸和(メンゼンツモ) | 1翻 | - |
立直(リーチ) | 1翻 | - |
断么九(タンヤオ) | 1翻 | 1翻 |
役牌(ヤクハイ) | 1翻 | 1翻 |
平和(ピンフ) | 1翻 | - |
一盃口(イーペーコー) | 1翻 | - |
一発(イッパツ) | 1翻 | - |
槍槓(チャンカン) | 1翻 | 1翻 |
嶺上開花(リンシャンカイホウ) | 1翻 | 1翻 |
海底摸月(ハイテイモーユエ) | 1翻 | 1翻 |
河底撈魚(ホウテイラオユイ) | 1翻 | 1翻 |
ダブル立直(ダブルリーチ) | 2翻 | - |
一気通貫(イッキツウカン) | 2翻 | 1翻 |
三色同順(サンショクドウジュン) | 2翻 | 1翻 |
三色同刻(サンショクドウコウ) | 2翻 | 2翻 |
七対子(チートイツ) | 2翻 | - |
対々和(トイトイ) | 2翻 | 2翻 |
三暗刻(サンアンコウ) | 2翻 | 2翻 |
混全帯么九(チャンタ) | 2翻 | 1翻 |
混老頭(ホンロウトウ) | 2翻 | 2翻 |
小三元(ショウサンゲン) | 2翻 | 2翻 |
三槓子(サンカンツ) | 2翻 | 2翻 |
二盃口(リャンペーコー) | 3翻 | - |
純全帯么九(ジュンチャン) | 3翻 | 2翻 |
混一色(ホンイツ) | 3翻 | 2翻 |
清一色(チンイツ) | 6翻 | 5翻 |
天和(テンホー) | 役満 | - |
地和(チーホー) | 役満 | - |
字一色(ツーイーソー) | 役満 | 役満 |
大三元(ダイサンゲン) | 役満 | 役満 |
緑一色(リューイーソー) | 役満 | 役満 |
清老頭(チンロウトウ) | 役満 | 役満 |
国士無双(コクシムソウ) | 役満 | - |
四暗刻(スーアンコウ) | 役満 | - |
九蓮宝燈(チューレンポートウ) | 役満 | - |
小四喜(ショウスーシー) | 役満 | 役満 |
大四喜(ダイスーシー) | 役満 | 役満 |
四槓子(スーカンツ) | 役満 | 役満 |
麻雀用語を覚えよう
手牌(てはい)詳細
自分の持っている13枚の麻雀牌。
牌山(ハイヤマ)詳細
2段×17枚の麻雀牌の山。プレイヤーがここから麻雀牌を引いて手牌に加えていくことでゲームが進行する。
河(かわ、ホー)詳細
手牌から麻雀牌を捨てる場所のこと。
ツモる詳細
牌山から麻雀牌を1枚とって手牌に加える行為。
打牌(だはい)詳細
手牌から河に牌を捨てること。
捨て牌詳細
手牌から捨てられた牌のこと。麻雀では、1枚ツモって1枚捨て牌にしていくことを繰り返すことでゲームが進んでいく。
和了(あがり/ホーラ)
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
翻(ハン/ファン)
和了したとき、役に応じて得られるポイントのこと。得られた翻と符で点数計算を行う。
役の基本は、アタマ1組、面子4組
役はアタマ1組と面子4組の組み合わせになっている
麻雀の役はどれも、手牌の中で『雀頭(ジャントウ)』『アタマ』を1組、『面子(メンツ)』を4組揃えた形になっています。
アタマ=同じ牌のペア
『雀頭(ジャントウ)』『アタマ』は、全く同じ種類の牌のペアのことを言います。
面子=同じ数字、もしくは連続した数字の3枚組
『面子(メンツ)』には、『順子(シュンツ)』と『刻子(コーツ)』の2種類があります。順子(シュンツ)は同じ種類で数字が連続する3枚の組み合わせ、刻子(コーツ)は全く同じ種類の牌3枚の組み合わせです。
麻雀用語を覚えよう
雀頭(ジャントウ)、アタマ
役を作るために必要な、2枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには雀頭が1つ必要になる。
面子(メンツ)
役を作るために必要な、3枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには面子が4つ必要になる。
順子(シュンツ)
面子の一種。同じ種類で数字が連続した3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
刻子(コーツ)
面子の一種。種類も数字も全く同じ3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
補足
1雀頭、4面子じゃない役!?
先ほど、麻雀の役はどれも1アタマと4面子を揃えた形になっていると解説しましたが、2つだけ例外の役があります。一つは『七対子(チートイツ)』、もう一つは『国士無双(コクシムソウ)』という役です。逆に、この2つの例外を除いたすべての役は、1雀頭4面子の原則に従っています。詳しい役の成立条件などは、以下の記事を参考にしてみて下さい。
1翻縛り?役無しって?
アタマ1組と面子4組があれば役、というわけではない
先ほど、麻雀の役はどれもアタマ1組と面子4組を揃えた形になっていると解説しました。しかし、逆にアタマ1組と面子4組さえ揃えればどんな形でも役になるというわけではないので注意しましょう。アタマ1組と面子4組は、あくまで役を揃えるために必要な条件の一つでしかなく、それとは別に何らかの役の条件をクリアしなければならないのです。
初心者は1翻縛りに注意
アタマ1組と面子4組を揃えただけでは役は完成していないため、和了することができません。このルールのことを『1翻縛り(イーハンしばり)』といいます。1翻の役でもいいので何らかの役を成立させないといけないというわけです。
麻雀用語を覚えよう
1翻縛り(イーハンしばり)
仮に雀頭1組と面子4組を揃えられたとしても、何かしらの役を作れていないと上がれないというルールのこと。
まとめ
- 麻雀では、役を揃えて高得点を目指す
- アタマ1組と面子4組で構成される
- 1翻縛りに注意