今回の記事では、麻雀の役の一つである国士無双(コクシムソウ)について解説していきます。
Contents
国士無双(コクシムソウ)の基本形
国士無双(コクシムソウ)
役満メンゼン役(鳴き不可)
国士無双(コクシムソウ)は、ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)を全種類1枚ずつ揃えた上で、対子を1組作ると成立します。
鳴きは不可で、あがると役満となります。
麻雀用語を覚えよう
役満
麻雀の役の中でも非常に難易度の高いもの、もしくはその役で和了したときに獲得できる点数のこと。(親48,000点/子32,000点)
国士無双(コクシムソウ)の成立条件
- ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)を全種類揃えること
- 対子を1組揃えること
- メンゼンであること
国士無双(コクシムソウ)の条件は上記のようになります。以下でさらに詳しく条件を解説していきます。
么九牌(ヤオチュウハイ)を全種類揃える
1・9の牌および字牌の総称を『么九牌(ヤオチュウハイ)』と言います。国士無双(コクシムソウ)であがるには、么九牌(ヤオチュウハイ)を全種類揃える必要があります。
対子を1組揃えること
同じ種類の牌2枚のペアを、『対子(トイツ)』と言います。国士無双(コクシムソウ)であがるには、么九牌(ヤオチュウハイ)の対子(トイツ)を1組揃える必要があります。
門前(メンゼン)であること、ポンやチーは禁止
国士無双(コクシムソウ)であがるには、『門前(メンゼン)』でないと成立しません。メンゼンというのは、『鳴き、副露(フーロ)』をしていない状態のことです。ポンやチーを1度でもしてしまうと、国士無双(コクシムソウ)にはならないということです。
なお、和了するときに『ロン』をするのは鳴きには含まれません。ロンをしても国士無双(コクシムソウ)の役は付くのです。
- ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)を全種類揃えること
- 対子を1組揃えること
- メンゼンであること
麻雀用語を覚えよう
字牌(ツーパイ)詳細
漢字だけが書かれた牌。
么九牌(ヤオチュウハイ)
1・9の数牌と字牌の総称。
対子(トイツ)
同じ種類の牌2枚のペアのこと。
鳴き、副露(フーロ)
他家の捨て牌を奪って自分の手牌に加える行為のこと。
ポン
他家の捨て牌を1枚奪って、刻子を作る行為のこと。
チー
他家の捨て牌を1枚奪って、順子を作る行為のこと。
カン
槓子を作る行為のこと。
国士無双(コクシムソウ)の点数は?
国士無双(コクシムソウ)で和了すると、親なら48,000点、子なら32,000点獲得できます。国士無双(コクシムソウ)に限らず、役満はこの一律この得点になります。
国士無双13面待ち、純正国士無双って?
『聴牌(テンパイ)』と『待ち』
あと1枚で役が完成し、『和了(あがり)』となる状態のことを『聴牌(テンパイ)』と言います。
聴牌(テンパイ)している時の手牌の形のことを『待ち』と呼びます。また、聴牌(テンパイ)状態から和了のために必要なあと1枚の牌のことを『和了牌(あがりはい)』もしくは『待ち牌』と言います。和了牌は、1種類だけでなく複数種になる場合があり、○種の和了牌がある待ちのことを、『○面待ち』などと呼びます。
1面待ちの国士無双
国士無双(コクシムソウ)を聴牌(テンパイ)したとき、ほとんどの場合は1面待ちになります。例えば以下のような場合は、一萬が和了牌となる1面待ちです。
国士無双十三面待ち
以下の図のような場合に限り、13面待ちの状態で国士無双(コクシムソウ)を聴牌(テンパイ)することになります。和了牌は、一萬、九萬、一筒、九筒、一索、九索、東、南、西、北、白、發、中の13種類です。
13面待ちの状態で国士無双(コクシムソウ)をあがるのは非常に珍しく、『国士無双十三面待ち』もしくは『純正国士無双』という別の役として扱う場合があります。この場合『ダブル役満』の役として扱い、通常の役満のさらに2倍の得点を得られます。
麻雀用語を覚えよう
和了(あがり/ホーラ)
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
聴牌(テンパイ)
あと1枚あれば上がれる状態のこと。
待ち
聴牌(テンパイ)している時の手牌の形のこと。
手牌(てはい)詳細
自分の持っている13枚の麻雀牌。
和了牌、待ち牌
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
ダブル役満
役満が2つ複合したときや、役満の中でも非常に難しい和了形を完成させたとき、役満の2倍の点数として扱うこと。ローカルルールの一つ。(親96,000点/子64,000点)
加槓、暗槓をロンできる?国士無双の特殊な槍槓
加槓をロンして和了する
既にポンして刻子を作っている牌と同じ牌が手牌の内にあるとき、「カン!」と宣言して『槓子(カンツ)』を作ることができます。これを、『加槓(カカン)』もしくは『小明槓(ショウミンカン)』と言います。
国士無双を聴牌(テンパイ)しているときにもし他家が和了牌を加槓した場合、ロン和了することができます。このロン和了の仕方は『槍槓(チャンカン)』と言い、国士無双に限らずあらゆる場合で可能です。
暗槓をロンして和了する
手牌に同じ種類の牌が4枚ある場合、「カン!」と宣言して『槓子(カンツ)』を作ることができます。これを、『暗槓(アンカン)』と言います。
国士無双を聴牌(テンパイ)しているときにもし他家が和了牌を暗槓した場合、ロン和了することができます。このロン和了の仕方は国士無双にのみ認められる特殊な和了の仕方です。
麻雀用語を覚えよう
槓子(カンツ)
全く同じ種類の麻雀牌4枚の組み合わせのこと。4枚組だが面子として扱う。
小明槓(ショウミンカン)
既にポンで作った刻子に、手牌から1枚加えて槓子を作る手順のこと。加槓(カカン)ともいう。
暗槓(アンカン)
自分の手牌の中から同種の麻雀牌4枚を公開し、槓子を作る手順のこと。
他家(ターチャ)
自分以外の、他のプレイヤーのこと。
まとめ
- 役満
- ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)を全種類揃えて対子を1組作る