今回の記事では、麻雀の役の一つである七対子(チートイツ)について解説していきます。
Contents
七対子(チートイツ)の基本形
七対子(チートイツ)
2翻役メンゼン役(鳴き不可)
七対子(チートイツ)は、対子(同じ種類の牌のペア)を7組揃えると成立します。
メンゼン役で、あがると2翻がつきます。
七対子(チートイツ)の成立条件
- 対子(同じ種類の牌のペア)が7組揃えば和了
- メンゼンであること
七対子(チートイツ)の条件は上記のようになります。以下でさらに詳しく条件を解説していきます。
対子を7組揃える
七対子(チートイツ)であがるには、手牌の中で『対子(トイツ)』を7組揃える必要があります。対子(トイツ)とは、同じ種類の麻雀牌2枚のペアのことです。
麻雀の役は、アタマ(=雀頭)1組、面子4組を揃えるのが基本の形ではありますが、七対子(チートイツ)は基本を無視した例外的な役ということになります。
門前(メンゼン)であること、ポンやチーは禁止
七対子(チートイツ)であがるには、『門前(メンゼン)』でないと成立しません。メンゼンというのは、『鳴き、副露(フーロ)』をしていない状態のことです。ポンやチーを1度でもしてしまうと、七対子(チートイツ)にはならないということです。
なお、和了するときに『ロン』をするのは鳴きには含まれません。ロンをしても七対子(チートイツ)の役は付くのです。
- 対子(同じ種類の牌のペア)が7組揃えば和了
- メンゼンであること
麻雀用語を覚えよう
対子(トイツ)
同じ種類の牌2枚のペアのこと。
門前(メンゼン)
ポン、チーなどの鳴きをしていない状態のこと。
七対子(チートイツ)の点数は?
麻雀の点数は、役ごとに決まっているわけではなく、手牌の組み合わせや和了の仕方など、様々な条件で決まります。
同じ七対子(チートイツ)で和了した場合でも、そのほかの条件によって点数は変わっていきます。ただ、あくまで参考ですが、 七対子(チートイツ)で和了すれば親なら2,400点程度、子なら1,600点程度となる場合が多いでしょう。
七対子(チートイツ)の注意点
同じ牌の4枚使いはNG!もちろんカンもダメ!
七対子(チートイツ)であがるときには、同じ種類の牌を4枚使ってはいけないので注意が必要です。同種の牌が4枚あれば本来は対子が2組あると見なせますが、七対子(チートイツ)は原則的に4枚使いはNGというルールになっています。
また、当たり前ですがカンをすると七対子(チートイツ)の役は成立しなくなります。例えば下のような組み合わせは、ぱっと見だと七対子(チートイツ)のようにも見えますが、似て非なるものなので注意しましょう。
タンヤオなど、他の役とも複合する
2~8の牌のみで和了すると、『断么九(タンヤオ)』という1翻役が成立するのですが、こうした役は、七対子と複合する可能性があります。
一盃口、二盃口とは複合しない
同じ牌で作った順子が2組あると、『一盃口(イーペーコー)』という1翻役が付きます。例えば以下のような組み合わせでは七対子が成立していますが、『223344』の部分だけ見ると一盃口も成立しているようにも思えます。しかし、七対子はあくまで対子が7組あると見なすため、一盃口とは複合しないので注意が必要です。
また、同種の牌で揃えた順子2つのペアがさらに2組あるときに成立する『二盃口(リャンペーコー)』という3翻役も、もちろん七対子とは複合しません。
緑一色、清老頭での七対子の形は…??
緑色の牌(二索、三索、四索、六索、八索、發)のみで和了形を作ると、『緑一色(リューイーソー)』という役満の役が成立します。これも七対子と複合しそうですが、6種類しか牌がないため7組の対子が作れず複合しません。
また、1・9の牌のことを『老頭牌(ロートーハイ)』といい、この老頭牌(ロートーハイ)のみで和了形を作ると、『清老頭(チンロウトウ)』という役満の役が成立します。これも緑一色と同じく七対子との複合はしません。老頭牌(ロートーハイ)は6種類しかないため、7組の対子が作れないからです。
麻雀用語を覚えよう
カン
4枚組の面子を作る行為のこと。
老頭牌(ロートーハイ)
1・9の数牌の総称。
七対子(チートイツ)の形で和了できる役
七対子(チートイツ)と複合できる役、七対子(チートイツ)の形であがれる役は、以下の11種類となります。
- 門前清自摸和(メンゼンツモ)
- 立直(リーチ)
- ダブル立直(リーチ)
- 一発(イッパツ)
- 海底摸月(ハイテイモーユエ)
- 河底撈魚(ホウテイラオユイ)
- 断么九(タンヤオ)
- 混老頭(ホンロウトウ)
- 混一色(ホンイツ)
- 清一色(チンイツ)
- 字一色(ツーイーソー)
メンゼンツモ、リーチ、ダブルリーチ、一発、海底摸月、河底撈魚
メンゼンツモ、リーチ、ダブルリーチ、一発、海底摸月、河底撈魚の6種は、牌の種類を問わない役です。そのため、基本的に七対子(チートイツ)を含めたあらゆる役と複合する可能性があります。
断么九(タンヤオ)
混老頭(ホンロウトウ)
混老頭(ホンロウトウ)
2翻役鳴きOK
混老頭(ホンロウトウ)は、ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)のみでアタマと面子を揃えると成立します。
鳴きに制限はなく、あがると2翻つきます。
混一色(ホンイツ)
混一色(ホンイツ)
3翻役食い下がり2翻
混一色(ホンイツ)は、萬子、筒子、索子の内のどれか1種と、字牌のみであがると成立します。
門前であがると3翻、鳴いてあがると2翻つきます。
清一色(チンイツ)
清一色(チンイツ)
6翻役食い下がり5翻
清一色(チンイツ)は、萬子、筒子、索子のうちどれか1種類のみで揃えると成立する役です。
メンゼンであがると6翻、鳴いてあがると5翻がつきます。
字一色(ツーイーソー)
字一色(ツーイーソー)
役満鳴きOK
字一色(ツーイーソー)は、字牌のみでアタマ1組と面子4組を揃えると成立する役です。
鳴きに制限はなく、あがると役満となります。
まとめ
- 2翻役、メンゼン役
- 7組の対子揃えること