今回の記事では、一盃口(イーペーコー)について解説していきます。
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一盃口(イーペーコー)の基本形
一盃口(イーペーコー)
1翻役メンゼン役(鳴き不可)
一盃口(イーペーコー)は、同じ牌で作った順子が2組あると成立します。
メンゼン役で、あがると1翻がつきます。
一盃口(イーペーコー)の成立条件
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- メンゼンであること
- 同種の牌で揃えた順子が2組あること
一盃口(イーペーコー)であがるには、上記の条件をすべて満たす必要があります。以下でさらに詳しく条件を解説していきます。
アタマ1組、面子4組が揃えば和了!
一盃口(イーペーコー)であがるには、手牌の中でアタマ(=雀頭)1組、面子(メンツ)4組を揃える必要があります。
門前(メンゼン)であること、ポンやチーは禁止
一盃口(イーペーコー)であがるには、『門前(メンゼン)』でないと成立しません。メンゼンというのは、『鳴き、副露(フーロ)』をしていない状態のことです。ポンやチーを1度でもしてしまうと、一盃口(イーペーコー)にはならないということです。
なお、和了するときに『ロン』をするのは鳴きには含まれません。ロンをしても一盃口(イーペーコー)の役は付くのです。
同種の牌で揃えた順子が2組あること
一盃口(イーペーコー)であがるには、同種の牌で揃えた順子が2組ある必要があります。例えば以下の例では、四筒、五筒、六筒の順子が2組できています。
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- メンゼンであること
- 同種の牌で揃えた順子が2組あること
麻雀用語を覚えよう
門前(メンゼン)
ポン、チーなどの鳴きをしていない状態のこと。
順子(シュンツ)
面子の一種。同じ種類で数字が連続した3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
一盃口(イーペーコー)の点数は?
麻雀の点数は、役ごとに決まっているわけではなく、手牌の組み合わせや和了の仕方など、様々な条件で決まります。
同じ一盃口(イーペーコー)で和了した場合でも、そのほかの条件によって点数は変わっていきます。ただ、あくまで参考ですが、親なら1,500~2,500点程度、子なら1,000~1,500点程度となる場合が多いでしょう。
一盃口(イーペーコー)の注意点
七対子(チートイツ)とは複合しない
『七対子(チートイツ)』は、7組の対子を揃えたときに成立する2翻役です。『対子(トイツ)』とは、同種の牌2枚のペアのことです。
例えば、以下は七対子(チートイツ)が成立している組み合わせの一例です。ここで、『223344』の部分だけ見ると一盃口(イーペーコー)のようにも見えますが、あくまでこれは3組の対子として見るため、一盃口は成立しません。
三暗刻(サンアンコウ)とは複合しない
『三暗刻(サンアンコウ)』は、3組の暗刻を手牌で揃えると成立する2翻役です。『暗刻(アンコ)』とは、ポンなどをせずに自分でツモッた牌だけで揃えた刻子のことです。
例えば、以下の組み合わせを考えてみます。『222333444』の部分は、『234, 234, 234』と順子が3組と見ることもできますし、『222, 333, 444』と刻子が3組と見ることもできます。このように、この組み合わせでは2種類の解釈の仕方があるわけです。
この場合は、『高点法』というルールがあり、得点が高くなる方の解釈をしなければいけません。『234, 234, 234』と解釈すれば一盃口(イーペーコー)で1翻、『222, 333, 444』と解釈すれば三暗刻(サンアンコウ)で2翻となるため、高点法のルールによって三暗刻と解釈されます。
上位役の二盃口(リャンペーコー)とは複合しない
『二盃口(リャンペーコー)』は、同種の牌で揃えた順子2つのペアがさらに2組あるときに成立する2翻役です。
二盃口(リャンペーコー)が成立したときは自動的に一盃口(イーペーコー)も成立しますが、得点計算の際は一盃口(イーペーコー)は複合させません。二盃口(リャンペーコー)2翻+一盃口(イーペーコー)1翻=3翻と計算するのは誤りで、二盃口(リャンペーコー)の2翻のみがつくのです。
一気通貫(イッキツウカン)と複合させるときの注意点
『一気通貫(イッキツウカン)』は、同種の牌で『123, 456, 789』の順子を揃えると成立する2翻役です。
一盃口(イーペーコー)はもちろん一気通貫(イッキツウカン)とも複合し、例えば以下のような組み合わせで一盃口(イーペーコー)と一気通貫(イッキツウカン)が同時に成立しているのがわかると思います。
ただし、以下のような場合は注意が必要です。『223344』の部分だけ見ると一盃口(イーペーコー)も成立しているように思えますが、以下の手牌で成立している順子は、『123, 456, 789, 234』の4つです。この場合は一盃口(イーペーコー)は成立しておらず、一気通貫(イッキツウカン)のみ成り立ちます。
麻雀用語を覚えよう
対子(トイツ)
全く同種の牌2枚の組み合わせのこと。
刻子(コーツ)
面子の一種。全く同種の牌3枚の組み合わせのこと。
暗刻(アンコ)
刻子の内、自分でツモッた牌のみで作った組み合わせのこと。ポンやロンで作った刻子は暗刻とは見なさない。
高点法
和了となった時の手牌に複数の解釈の仕方がある場合、点数が高くなるように解釈しなければいけないというルールのこと。
まとめ
- 1翻役、メンゼン役
- 同種の牌で揃えた順子が2組あることが条件