今回の記事では、麻雀の役の一つである三暗刻(サンアンコウ)について解説していきます。
Contents
三暗刻(サンアンコウ)の基本形
三暗刻(サンアンコウ)
2翻役鳴きOK
三暗刻(サンアンコウ)は、暗刻(アンコ)を3組揃えると成立します。
鳴きに制限はなく、あがると2翻がつきます。
三暗刻(サンアンコウ)の成立条件
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- 暗刻(アンコ)を3組揃えること
- 鳴き(ポン、チー、カン)は制限なし
三暗刻(サンアンコウ)の条件は上記のようになります。以下でさらに詳しく条件を解説していきます。
アタマ1組、面子4組が揃えば和了!
三暗刻(サンアンコウ)であがるには、手牌の中でアタマ(=雀頭)1組、面子(メンツ)4組を揃える必要があります。
暗刻(アンコ)を3組揃える
『暗刻(アンコ)』とは、ポンやロンなどをせずに自分でツモった牌だけで作った刻子のことです。
三暗刻(サンアンコウ)であがるには、暗刻を3組揃える必要があります。
鳴きOK!ポン、チー、カンは制限なし
三暗刻(サンアンコウ)では、鳴きに制限はありません。ポン、チー、カンは自由にできます。
- アタマ1組、面子4組揃えば和了
- 暗刻(アンコ)を3組揃えること
- 鳴き(ポン、チー、カン)は制限なし
麻雀用語を覚えよう
刻子(コーツ)
面子の一種。全く同じ種類の麻雀牌3枚の組み合わせのこと。
ポン
他家の捨て牌を1枚奪って、刻子を作る行為のこと。
ロン
他家が自分の和了牌を捨てたとき、その捨て牌を奪ってあがること。
暗刻(アンコ)
ポンやロンなどをせず、自分でツモった牌だけで作った刻子のこと。
三暗刻(サンアンコウ)の点数は?
麻雀の点数は、役ごとに決まっているわけではなく、手牌の組み合わせや和了の仕方など、様々な条件で決まります。
同じ三暗刻(サンアンコウ)で和了した場合でも、そのほかの条件によって点数は変わっていきます。ただ、あくまで参考ですが、三暗刻(サンアンコウ)で和了すれば親なら3,000~4,500点程度、子なら2,000~3,000点程度となる場合が多いでしょう。
三暗刻(サンアンコウ)と似ている役
対々和(トイトイ):4つの面子をすべて刻子に
三暗刻(サンアンコウ)と似ている役として、『対々和(トイトイ)』という2翻役があります。対々和(トイトイ)は、4つの面子をすべて刻子で揃えると成立する役です。
対々和(トイトイ)は、三暗刻(サンアンコウ)と違い暗刻でなくても成立するため、ポンやロンで刻子を作っても構いません。三暗刻(サンアンコウ)と和了形が似ていて、複合しやすい役でもあります。
四暗刻(スーアンコウ):4つの暗刻を作る
三暗刻(サンアンコウ)と似ている役として、『四暗刻(スーアンコウ)』という役満の役があります。四暗刻(スーアンコウ)は、4つの面子をすべて暗刻で揃えると成立する役です。
三暗刻(サンアンコウ)の注意点!ロンするときは?
ロンすると暗刻にならない
暗刻(アンコ)を作るときの注意点として、ロンをして作った刻子も暗刻にはならないという点があります。
リーチなどのメンゼン役はロン和了も許されていますが、暗刻ではロンはNGとなるので注意しましょう。
暗槓(アンカン)はOK
手牌に同種の牌が4枚あるとき、『カン!』と宣言して4枚の牌を晒すことで、『槓子(カンツ)』を作ることができます。こうして槓子を作る行為を『暗槓(アンカン)』と言い、暗槓で作った刻子は暗刻の一種として見なされます。
つまり、暗槓をしても三暗刻(サンアンコウ)は成立し得るということです。
シャボ待ちの三暗刻に注意
三暗刻(サンアンコウ)を狙っている時は、『シャボ待ち、シャンポン待ち』の形に気をつけましょう。
例えば以下のような例を考えてみます。このように、あと1枚あれば和了できる状態のことを、『聴牌(テンパイ)』と言います。聴牌(テンパイ)の中でも、面子(メンツ)3組と対子(トイツ)2組ができており、和了牌が2種類ある状態のことを、『シャボ待ち、シャンポン待ち』と言います。例えば以下の例では、対子を作っている一索と八索が和了牌となっていて、シャボ待ちの形になっていることがわかります。
ここで、既に暗刻が2組完成しているため、あと1組暗刻ができれば三暗刻(サンアンコウ)が完成します。そのため、一索や八索をツモってツモ和了すれば、三暗刻(サンアンコウ)となります。しかし、ロン和了であがってしまうと3つ目の暗刻ができないため、役無しになってしまいます。暗刻が2組あってシャボ待ちの形の場合、ツモ和了なら三暗刻(サンアンコウ)が付きますがロン和了なら役が付かなくなってしまうので気をつけましょう。
ただし、以下の例のように既に暗刻が3組できている場合は、もちろんツモ和了でもロン和了でも三暗刻(サンアンコウ)は成立します。
麻雀用語を覚えよう
槓子(カンツ)
全く同じ種類の麻雀牌4枚の組み合わせのこと。4枚組だが面子として扱う。
暗槓(アンカン)
自分の手牌の中から同種の麻雀牌4枚を公開し、槓子を作る手順のこと。
和了(あがり/ホーラ)
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
聴牌(テンパイ)
あと1枚あれば上がれる状態のこと。
和了牌、待ち牌
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
対子(トイツ)
同じ種類の牌2枚のペアのこと。
シャボ待ち、シャンポン待ち
面子3組、対子2組ができている状態で、対子を作っている2種の牌が和了牌になっている待ちのこと。
ロン和了
他家が自分の和了牌を捨てたとき、その捨て牌を奪ってあがること。
ツモ和了
ツモった牌が和了牌だったとき、そのままあがること。
まとめ
- 2翻役、鳴き制限なし
- 暗刻を3組揃えること