今回の記事では、『つかみ取り』という簡易的な席決め方法や、少し複雑な正式な席決め方法を紹介していきます。
『つかみ取り』での席決めの手順
まずは、基本的な席決めの手順である、『つかみ取り』を紹介していきます。
① 各1枚の東南西北をシャッフルし、仮東(カリトン)を決める
まずは、東南西北の牌を1枚ずつ用意し、裏を向けてシャッフルします。各プレイヤーが1枚ずつ牌を取り、東の牌を引いたプレイヤーが『仮東(カリトン)』となります。
② 仮東の人を基準に、他のプレイヤーの席を決める
仮東のプレイヤーが好きに席を選び、その右隣に先ほど南を引いた人、さらに右隣に先ほど西を引いた人、その右隣に先ほど北を引いた人が座ります。
以上でつかみ取りによる場所決めは完了です。
麻雀用語を覚えよう
仮東(カリトン)
親決めの際に基準となるプレイヤーのこと。
白を使った『つかみ取り』の手順
東南西北の4枚の牌を使った手順を紹介しましたが、さらに白を加えた5枚の牌を使ったつかみ取りの方法もあります。手順は少し複雑になります。
① まずは4人が適当な席に座る
まずは、それぞれのプレイヤーが適当な席に座ります。この席は仮の席になります。
② 東南西北と白の5枚をシャッフルする
プレイヤーの内の誰か一人が、東南西北と白の5枚の牌を、裏を向けた状態でシャッフルします。
③ 5枚の牌を取る
先ほどシャッフルした5枚の牌の中から、各プレイヤーが1枚ずつ牌を取ります。この時、シャッフルしたプレイヤーはイカサマ防止の意味も含めて最後に取るようにしましょう。
もし、白の牌を取ったプレイヤーがいれば、1枚多く牌を取ります。誰も白の牌を取っていなければ、シャッフルしたプレイヤーが白を取ります。白を取ったプレイヤーの席が『仮東(カリトン)』の席になりますので、目印に『起家マーク(チーチャマーク)』を置いておきましょう。
④ 『白』を取ったプレイヤーの席に、『東』を取ったプレイヤーが移動する
③で東を取ったプレイヤーは、『仮東(カリトン)』となります。仮東のプレイヤーは、先ほど白を取ったプレイヤーの席に移動します。
⑤ 仮東の人を基準に、他のプレイヤーの席を決める
仮東のプレイヤーの席を基準に、その右隣に先ほど南を引いた人、さらに右隣に先ほど西を引いた人、その右隣に先ほど北を引いた人が座ります。
以上で白を使ったつかみ取りによる場所決めは完了です。
麻雀用語を覚えよう
起家(チーチャ)
一番最初に親を務めるプレイヤーのこと。
起家マーク
起家の席の前に目印として置いておくブロックのこと。
正式な席決めの手順
最後に、『つかみ取り』ではない正式な席決めの手順を紹介します。
① まずは4人が適当な席に座る
まずは、それぞれのプレイヤーが適当な席に座ります。この席は仮の席になります。
② 東南西北と、奇数の牌、偶数の牌の6枚をシャッフルする
次に、席を決めるために配る牌をシャッフルします。
プレイヤーの内の誰か一人が、東南西北と、奇数の牌、偶数の牌の6枚の牌を、裏を向けた状態でシャッフルします。シャッフルした牌は、綺麗に横に並べておきましょう。なお、奇数の牌としては一筒、偶数の牌としては二筒を使われる場合が多いです。
後でこの各プレイヤーがこの牌を取って席を決めることになるのですが、すぐには牌には触らず裏を向けたままにしておきます。
③ 牌をシャッフルした人の対面がサイコロを振って、仮東の席を決める
次に、『仮東(カリトン)』の席を決めます。
②で牌をシャッフルした人の『対面(トイメン)』のプレイヤーが2つのサイコロを振ります。サイコロを振ったプレイヤーを基準に、反時計回りに合計の目を数えた席が『仮東(カリトン)』の席になります。仮東の席には、目印に『起家マーク(チーチャマーク)』を置いておきましょう。
④ 仮東の席の人がサイコロを振り、誰から牌を取るか決める
次に、シャッフルした牌を最初に取るプレイヤーを決めます。
③で決めた仮東の席に座っているプレイヤーが2つのサイコロを振ります。サイコロを振ったプレイヤーを基準に、反時計回りに合計の目を数えた席に座っているプレイヤーから牌を取っていくこととなります。
なお、ここで出たサイコロの目は後で参照することになるため、しばらくサイコロに触らないようにしましょう。
⑤ シャッフルした牌を表に向ける
②でシャッフルした牌を表に向けます。牌を表に向けたら、奇数牌と偶数牌を両端に移動させましょう。この時、奇数牌と偶数牌の左右は入れ替えないようにしましょう。
⑥ 東南西北の4枚の牌を取る
④で決めたプレイヤーから反時計回りに、東南西北の牌を1枚ずつ取っていきます。取る牌は、④で振ったサイコロの目が奇数なら奇数牌(一筒)側から、偶数なら偶数牌(二筒)側から取っていきます。
ここで東の牌を取ったプレイヤーは『仮東(カリトン)』となります。
⑦ 仮東の人を基準に、他のプレイヤーの席を決める
⑥で東の牌を取って『仮東(カリトン)』となってプレイヤーは、③で決めた席に移動します。そして仮東のプレイヤーの席を基準に、その右隣に先ほど南を引いた人、さらに右隣に先ほど西を引いた人、その右隣に先ほど北を引いた人が座ります。
以上で正式な場所決めの手順は完了です。
麻雀用語を覚えよう
対面(トイメン)
正面に座っているプレイヤーのこと。
席が決まったら、起家を決めよう!
席が決まったら、次は『起家(チーチャ)』を決めます。
まとめ
- 東、南、西、北の牌を使って席を決める
- 白を使うパターン、一筒と二筒を使うパターンもある