今回の記事では、流局について解説していきます。
Contents
流局って?引き分けのこと
誰も和了できなかったら、流局して引き分けになる
麻雀のある局において、誰も和了できなかった場合『流局』となります。流局とは簡単にいうと引き分けのことで、流局した場合は配牌からやり直し、もう一度局の最初から始めます。
麻雀用語を覚えよう
局(きょく)詳細
麻雀のゲーム1回分のこと。1局、2局……と数える。
和了(あがり/ホーラ)詳細
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
配牌(ハイパイ)詳細
各プレイヤーに麻雀牌を配ること。
どこまでツモったら流局になるの?
14枚を残すところまでツモる
麻雀では、牌山のすべての牌をツモることはありません。牌山の内、14枚を残すところまでツモっても誰も和了できなかった場合は、その時点で流局となります。
残される14枚のことを、『王牌(ワンパイ)』という
牌山の内、ツモらずに残される14枚の牌のことを、『王牌(ワンパイ)』と言います。どの14牌を王牌にするかは、局の最初にサイコロで決められます。
麻雀用語を覚えよう
牌山(ハイヤマ)詳細
2段×17枚の麻雀牌の山。プレイヤーがここから麻雀牌を引いて手牌に加えていくことでゲームが進行する。
ツモる詳細
牌山から麻雀牌を1枚とって手牌に加える行為。
王牌(ワンパイ)詳細
ゲームから除外する14枚の牌のこと。ごく一部の例外を除いて、王牌が誰かの手牌の内に入ることはない。
流局した後の流れは?点数は?親は?
流局した後は、聴牌(テンパイ)しているプレイヤーは手牌を晒す
流局となった場合、もしその時点で『聴牌(テンパイ)』となっていたプレイヤーはその場で宣言し、手牌を晒します。
なお、『聴牌(テンパイ)』とは、あと1枚あれば和了できるような状態のことを言います。また、逆に聴牌していない状態のことを『ノーテン』と呼ぶこともあります。
聴牌していたプレイヤーに、計3,000点の支払い
流局時に聴牌していたプレイヤーに対し、計3,000点の支払いをします。聴牌が一人ならノーテンのプレイヤーが各1,000点、聴牌が二人ならノーテンのプレイヤーが各1,500点、聴牌が3人ならノーテンのプレイヤーが3人に1,000点ずつ支払います。この3,000点のやり取りのことを、『ノーテン罰符』と言います。
形式聴牌、役無しの聴牌でもOK
あと1枚で雀頭1組と面子4組の形は揃うけど、役は付かないような形のことを『形式聴牌』と呼ぶ場合があります。役無しの形式聴牌の形からは和了することはできませんが、流局時にノーテン罰符として得点を受け取ることはできます。
もうすぐ流局しそうなときは、役がなくても形式聴牌の形にしておくというのも作戦の一つでしょう。
親が聴牌していたら連荘、ノーテンなら親流れ
流局時に親が聴牌(テンパイ)していれば、『連荘(レンチャン)』となって親を変えずに局を仕切り直します。一方で、親が聴牌(テンパイ)せずに流局した場合は、親流れとして右隣のプレイヤーに親を移します。
麻雀用語を覚えよう
聴牌(テンパイ)
あと1枚あれば上がれる状態のこと。
ノーテン罰符
流局時に、聴牌していなかったプレイヤーが計3,000点支払うこと。
連荘(レンチャン)
親を連続で務めること。
特殊なルール、途中流局って?最初から流局した!?
局の途中で強制的に流局になる特殊なルールがあり、これを『途中流局』と言います。途中流局は下記の5つがありますが、実際にどれを採用するかは事前の取り決めによるので、あらかじめ確認しておきましょう。
なお、途中流局の場合は点棒のやり取りはせず、親も流さずに局の最初から仕切り直しとなります。
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
親の配牌時、もしくは子の最初のツモ時点で、『么九牌(ヤオチューハイ)』が9種類以上ある状態のことを、『九種九牌(キュウシュキュウハイ)』と言います。この場合、九種九牌であることを宣言して手牌を晒せば、途中流局となって仕切り直しとなります。
なお、么九牌(ヤオチューハイ)とは、1,9の牌および字牌の総称です。
四風連打(スーフーレンダ)
局の1巡目の捨て牌が、全員同種の『風牌(フォンパイ)』だった場合、『四風連打(スーフーレンダ)』として強制的な途中流局となります。
なお、風牌(フォンパイ)とは、方角を示す東、南、西、北の4種の牌のことです。
四開槓(スーカイカン)
1局の間で、合計4回カンが発生すると、『四開槓(スーカイカン)』となり、途中流局となります。ただし、1人のプレイヤーで4回カンすることは認められており、その場合は5回目のカンは禁止というルールになります。
三家和(サンチャホー)
1つの捨て牌に対し、他の3人が同時にロンした場合、『三家和(サンチャホー)』として途中龍力になるルールがあります。
4人リーチ
1局の間で、4人が全員リーチをしたら流局になるというルールです。
麻雀用語を覚えよう
九種九牌(キュウシュキュウハイ)
親の配牌時、もしくは子の第1ツモ時に、手牌に么九牌(ヤオチューハイ)が9種類以上ある状態のこと。九種九牌を宣言して手牌を晒せば途中流局となる。
四風連打(スーフーレンダ)
局の1巡目の捨て牌が、4人とも同種の風牌であった場合、途中流局になるというルールのこと。
四開槓(スーカイカン)
1局の間で4回カンが発生すると、途中流局になるというルールのこと。
三家和(サンチャホー)
1つの捨て牌に対し、他3人のプレイヤーが全員ロンをすると、途中流局になるというルールのこと。
么九牌(ヤオチューハイ)
1,9の牌および字牌の総称。
風牌(フォンパイ)詳細
方角を示す東、南、西、北の4種の牌の総称。
カン
槓子(カンツ)を作る行為のこと。
まとめ
- 誰も和了できなかった場合、流局として引き分けになる
- 流局時に聴牌していたプレイヤーは得点を受け取れる
- 特殊な条件を満たすと途中流局する