今回の記事では、リャンメン待ちについて解説していきます。
Contents
両面待ち(リャンメン待ち)は、待ちの1種
待ちとは、テンパイの時の手牌の形のこと
あと1枚で和了できる状態のことを、麻雀用語で『聴牌(テンパイ)』と言い、テンパイの時の手牌の形のことを、『待ち』といいます。
リャンメン待ち:1雀頭3面子ができており、塔子の両隣が和了牌となっている待ち
『両面待ち(リャンメン待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に雀頭1組と面子3組ができており、さらに[7, 8]のような数字の連続した2枚の牌の組み合わせ(塔子、ターツ)ができている状態です。この場合、塔子の両端の2種類の牌が和了牌となり、これらが来れば順子(シュンツ)が完成します。
待ちには、リャンメン待ちの他に『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』『ノベタン待ち』などがありますが、リャンメン待ちはその中でも最も和了しやすい待ち方と言われています。
麻雀用語を覚えよう
和了(あがり/ホーラ)詳細
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
聴牌(テンパイ)詳細
あと1枚あればあがれる状態のこと。
手牌(てはい)詳細
自分の持っている13枚の麻雀牌。
待ち詳細
テンパイしている時の手牌の形のこと
和了牌、待ち牌詳細
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
面子(メンツ)詳細
役を作るために必要な、3枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには面子が4つ必要になる。
雀頭(ジャントウ)、アタマ詳細
役を作るために必要な、2枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには雀頭が1つ必要になる。
塔子(ターツ)
同じ種類で数字が連続した2枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
順子(シュンツ)詳細
面子の一種。同じ種類で数字が連続した3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
リャンメン待ちの符は0符
待ちによって符が変わる、リャンメン待ちなら0符
どんな『待ち』から和了したかによって、あがったときの『符(フ)』が変わります。『符(フ)』は点数計算に用いられるため、待ちよって得点が変わることになります。
リャンメン待ちでは、和了の時もらえる符は0符になります。
それぞれの待ちの符
待ちは、大きく分けて『リャンメン待ち』『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』の5種類があります。それぞれの待ちの符は、以下の表のようになります。
待ちの種類 | 符 | 形の例 |
---|---|---|
リャンメン待ち (両面待ち) | 0符 | |
シャンポン待ち (双碰待ち) | 0符 | |
タンキ待ち (単騎待ち) | 2符 | |
カンチャン待ち (嵌張待ち) | 2符 | |
ペンチャン待ち (辺張待ち) | 2符 |
麻雀用語を覚えよう
符(フ)
和了したとき、手牌の種類に応じて得られるポイントのこと。得られた翻と符で点数計算を行う。
シャンポン待ち
手牌の中に[5, 5, 6, 6]のような同じ牌のペアが2組あり、[5]、[6]のようなそれらと同じの牌が和了牌となっている状態のこと。
タンキ待ち
手牌の中に既に順子や刻子が4組できており、雀頭が完成すれば和了となる状態のこと。
カンチャン待ち
手牌の中に[4, 6]のような数字が1つ飛ばしとなる2枚の牌の組み合わせがあり、[5]のような間に挟まれる牌が和了牌となっている状態のこと。
ペンチャン待ち
手牌の中に[1, 2]もしくは[8, 9]の牌の組み合わせがあり、[3]、[7]が和了牌となっている状態のこと。
リャンメン待ちが条件となる役
平和(ピンフ)
リャンメン待ちの注意点!片方がフリテンの時、片方が役無しの時は?
リャンメン待ちの和了牌の内、一つでも捨て牌にあればフリテンに
リャンメン待ちの時は和了牌が2種類ある状態になりますが、その内1種類でも捨て牌にあれば『振聴(フリテン)』となってしまいます。フリテンの時は、ロン和了できなくなってしまうので注意が必要です。
片アガリに注意!リャンメン待ちの片方しか役がない場合
リャンメン待ちを作る際には、『片和了(かたあがり)』に注意しましょう。
例えば以下の手牌は片和了でのリャンメン待ちの例です。リャンメン待ちで六萬と九萬を待つ形になっていますが、六萬が来れば『断么九(タンヤオ)』の役が付く一方で、九萬が来ても何も役が付きません。このように、複数の和了牌があるうち、いくつかの和了牌では役無しになってしまうような状態のことを『片和了(かたあがり)』と言います。
片和了のように、最後まで役が確定していないような状態のことを『後付け』と言います。後付けから和了することは基本的にルール上問題はないため、上図の例では六萬が来ればタンヤオであがることができます。しかし一部のローカルルールでは後付けが禁止されており、片和了の状態からは和了できないとする取り決めもあります。トラブル防止のためにもあらかじめ後付けに関するルールを確認しておくと良いでしょう。
また、上図の待ちの時に、九萬をツモったとしましょう。この場合、役ができていないので九萬を捨てたくなりますが、役無しの和了牌でも捨ててしまうとフリテンの扱いになります。つまり、九萬を捨ててしまうと、六萬をロンすることもできなくなってしまうのです。
麻雀用語を覚えよう
和了牌、待ち牌詳細
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
捨て牌詳細
手牌から捨てられた牌のこと。麻雀では、1枚ツモって1枚捨て牌にしていくことを繰り返すことでゲームが進んでいく。
振聴(フリテン)詳細
和了牌がすでに自分の捨て牌の中にある状態のこと。
ロン和了詳細
他家が自分の和了牌を捨てたとき、その捨て牌を奪ってあがること。
ツモ和了詳細
ツモった牌が和了牌だったとき、そのままあがること。
片和了(かたあがり)
和了牌が複数ある内、どれかの牌では役が付くが、どれかの牌では役が付かない状態
後付け
まだ手牌の中で役ができていない状態で鳴き、その後で役を作ること。一部のローカルルールでは後付けは禁止される。
まとめ
- テンパイ時の手牌の形のことを待ちという
- 数字の連続した2枚の牌の組み合わせ(塔子、ターツ)ができており、塔子の両隣が和了牌となる状態が『リャンメン待ち』