今回の記事では、フリテンについて解説していきます。
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フリテンとは?捨て牌の中に和了牌がある状態のこと
和了牌が、自分の捨て牌の中にある状態のことを『振聴(フリテン)』という
『聴牌(テンパイ)』の状態でかつ、和了牌と同種の牌が既に自分の捨て牌にある状態のことを、『振聴(フリテン)』と言います。例えば下の図は和了牌が七萬になっていますが、すでに自分の捨て牌の中に七萬があるためフリテンとなります。
鳴かれた牌にも注意!
他家に鳴かれた牌も捨て牌に含まれるので注意しましょう。例えば、下の図では河には和了牌である七萬はありませんが、右隣のプレイヤーが七萬をチーしています。この状態もフリテンとなります。
リャンメン待ち、三面待ち等の時は、和了牌が1枚でも捨て牌にあるとフリテン
麻雀では、複数の牌が和了牌になる場合も少なくありません。例えば、下の図では六萬と九萬の2種類が和了牌で、このような状態を『リャンメン待ち』と言います。
リャンメン待ちのように和了牌が複数あるときも、和了牌の内のどれらか一つでも捨て牌にあればフリテンとなります。また、和了牌が3枚ある『三面待ち』の時も同じく、和了牌の内のどれか一つでも捨てていればフリテンとなってしまいます。
麻雀用語を覚えよう
聴牌(テンパイ)詳細
あと1枚あれば上がれる状態のこと。
和了牌、待ち牌詳細
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
捨て牌詳細
手牌から捨てられた牌のこと。麻雀では、1枚ツモって1枚捨て牌にしていくことを繰り返すことでゲームが進んでいく。
鳴き、副露(フーロ)詳細
他家の捨て牌を奪って面子を作る行為のこと。
他家(ターチャ)詳細
自分以外の、他のプレイヤーのこと。
河(かわ、ホー)詳細
手牌から麻雀牌を捨てる場所のこと。
チー詳細
他家の捨て牌を1枚奪って、順子を作る行為のこと。
両面待ち(リャンメンまち)
手牌の中に数字が連続する2枚の牌の組み合わせがあり、その牌の両隣の牌が和了牌となっている状態のこと。
フリテンになるとどうなるの?ロン和了ができなくなる
フリテンの時はロン和了できない!
フリテンの状態では、ロン和了ができくなってしまいます。ただし、ツモ和了であれば可能です。また、その局が終わり次の局になれば再びロン和了できるようになります。
なお、フリテン状態であればどんな牌でもロン和了できなくなってしまいます。例えば下図のように、六萬と九萬が和了牌だとして、自分の捨て牌に六萬があるとします。この時はフリテン状態となるため、六萬でも九萬でもロン和了できないのです。
フリテン状態が解消されれば再びロンできるように
一度フリテン状態になってしまっても、和了牌が変わるように手牌を入れ替え、フリテン状態が解消されれば再びロンできるようになります。
フリテン時に誤ってロンしてしまうとチョンボ!罰符を支払う
フリテン状態であるにもかかわらず、気が付かずにロンしてしまった場合は『チョンボ』となります。チョンボとなると、罰金として他のプレイヤーに点棒を支払わなければいけません。
麻雀用語を覚えよう
局(きょく)詳細
麻雀のゲーム1回分のこと。1局、2局……と数える。
ロン和了詳細
他家が自分の和了牌を捨てたとき、その捨て牌を奪ってあがること。
ツモ和了詳細
ツモった牌が和了牌だったとき、そのままあがること。
チョンボ
麻雀におけるルール違反のこと。
特殊なフリテンは!?同巡内フリテン、リーチ後のフリテン
同巡内フリテン:ロンできるのにしなかったとき
ロン和了できるにも関わらず見逃してしまった状態のことを、『同巡内フリテン』といいます。この場合は、次の自分の番が来るまでロン和了できなくなります。通常のフリテンと異なり、自分の番が来れば再びロンできるようになるのです。
リーチ後のフリテン:リーチ後に和了牌を見逃したとき
リーチ後にロン和了を見逃した場合は、通常のフリテンと同じくロン和了できなくなります。同巡内フリテンと異なり、自分の番が来てもフリテン状態は解除されません。また、リーチ後にツモ和了を見逃した場合も、自分の捨て牌の中に和了牌がある状態となるため通常のフリテンと同じ扱いとなります。
麻雀用語を覚えよう
上家(カミチャ)
自分の左隣のプレイヤーのこと。
まとめ
- 自分の捨て牌の中に和了牌がある状態が『フリテン』
- フリテンだとロンできなくなる
- 特殊なフリテンとして、同巡内フリテン、リーチ後のフリテンがある