今回の記事では、待ちについて解説していきます。
Contents
待ちとは?テンパイ時の手牌の形のこと
待ちとは、テンパイの時の手牌の形のこと
あと1枚で和了できる状態のことを、麻雀用語で『聴牌(テンパイ)』と言い、テンパイの時の手牌の形のことを、『待ち』といいます。
待ちによって、和了したときの符、点数が変わる
どんな『待ち』から和了したかによって、あがったときの『符(フ)』が変わります。『符(フ)』は点数計算に用いられるため、待ちよって得点が変わることになります。
待ちの基本は、『リャンメン待ち』『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』の5種類
待ちは、大きく分けて『リャンメン待ち』『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』の5種類があります。この5種類以外の特殊な待ちも、全てこの5種類を組み合わせたものになります。
麻雀用語を覚えよう
和了(あがり/ホーラ)詳細
役を揃えること。和了となると、揃えた役に応じた得点を得られる。
聴牌(テンパイ)詳細
あと1枚あればあがれる状態のこと。
手牌(てはい)詳細
自分の持っている13枚の麻雀牌。
符(フ)
和了したとき、手牌の種類に応じて得られるポイントのこと。得られた翻と符で点数計算を行う。
基本の『待ち』5種類
両面待ち(リャンメン待ち)
『両面待ち(リャンメン待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に雀頭1組と面子3組ができており、さらに[7, 8]のような数字の連続した2枚の牌の組み合わせ(塔子、ターツ)ができている状態です。この場合、塔子の両端の2種類の牌が和了牌となり、これらが来れば順子(シュンツ)が完成します。
双碰待ち(シャンポン待ち)
『双碰待ち(シャンポン待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に面子3組ができており、さらに[6, 6, 9, 9]のように同種の牌のペア(対子、トイツ)が2組できている状態です。この場合、2組の対子(トイツ)と同種の牌2種類が和了牌となり、これらが来れば刻子(コーツ)が完成します。
単騎待ち(タンキ待ち)
『単騎待ち(タンキ待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に面子が4組できている状態です。面子になっていない残りの1枚と同種の牌が和了牌になり、これが来れば雀頭が完成します。
嵌張待ち(カンチャン待ち)
『嵌張待ち(カンチャン待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に雀頭1組と面子3組ができており、さらに[5, 7]のような1つ飛ばしの数字の2枚の牌の組み合わせができている状態です。この場合、2枚の牌の間の数字の牌が和了牌となり、これが来れば順子(シュンツ)が完成します。
辺張待ち(ペンチャン待ち)
『辺張待ち(ペンチャン待ち)』は、下図のような待ちを言います。
既に雀頭1組と面子3組ができており、さらに[1, 2]もしくは[8, 9]の組み合わせができている状態です。この場合、[3]もしくは[7]の1枚が和了牌となり、これらが来れば順子(シュンツ)が完成します。
麻雀用語を覚えよう
リャンメン待ち
手牌の中に[5, 6]のような数字が連続する2枚の牌の組み合わせがあり、[4]、[7]のようなそれらの牌の両隣の牌が和了牌となっている状態のこと。
シャンポン待ち
手牌の中に[5, 5, 6, 6]のような同じ牌のペアが2組あり、[5]、[6]のようなそれらと同じの牌が和了牌となっている状態のこと。
タンキ待ち
手牌の中に既に順子や刻子が4組できており、雀頭が完成すれば和了となる状態のこと。
カンチャン待ち
手牌の中に[4, 6]のような数字が1つ飛ばしとなる2枚の牌の組み合わせがあり、[5]のような間に挟まれる牌が和了牌となっている状態のこと。
ペンチャン待ち
手牌の中に[1, 2]もしくは[8, 9]の牌の組み合わせがあり、[3]、[7]が和了牌となっている状態のこと。
和了牌、待ち牌詳細
聴牌の時、和了に必要な最後の1枚の牌のこと。
面子(メンツ)詳細
役を作るために必要な、3枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには面子が4つ必要になる。
雀頭(ジャントウ)、アタマ詳細
役を作るために必要な、2枚1組の麻雀牌の組み合わせのこと。上がるためには雀頭が1つ必要になる。
塔子(ターツ)
同じ種類で数字が連続した2枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
順子(シュンツ)詳細
面子の一種。同じ種類で数字が連続した3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
対子(トイツ)詳細
種類も数字も全く同じ2枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
刻子(コーツ)詳細
面子の一種。種類も数字も全く同じ3枚の麻雀牌の組み合わせのこと。
特殊な『待ち』、基本を組み合わせた『待ち』
ノベタン待ち
『ノベタン待ち』は、下図のような待ちを言います。
既に面子3組ができており、さらに[6, 7, 8, 9]のような数字の連続した4枚の牌の組み合わせができている状態です。この場合、[6, 7, 8]を順子と見なせば[9]のタンキ待ち、[7, 8, 9]を順子と見なせば[6]のタンキ待ちとなります。
多面待ち、多面張
和了牌が3枚以上ある状態を『多面待ち』もしくは『多面張(タメンチャン)』といいます。例えば下図のような場合、[2, 3, 4]を順子と見なせば[4, 7]待ちのリャンメン待ち、[4, 5, 6]を順子と見なせば[1, 4]待ちのリャンメン待ちとなるため、一索、四索、七索の3枚が和了牌となります。また、このように待ち牌が3枚の状態は『3面待ち』『三面張(サンメンチャン)』と呼びます。
その他の待ち
今回紹介した以外にも様々なパターンの待ちがありますが、どの待ちも『リャンメン待ち』『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』の5種類を組み合わせたものになります。
麻雀用語を覚えよう
ノベタン待ち
手牌の中に[5, 6, 7, 8]のような数字が連続する4枚の牌の組み合わせがあり、[5]、[8]のようなそれらの牌の両端の牌が和了牌となっている状態のこと。
多面待ち、多面張(タメンチャン)
和了牌が3枚以上ある状態のこと
補足
最多の待ちは?国士無双13面待ち
和了牌の種類が最多となる待ち方は、13面待ちになります。『国士無双(コクシムソウ)』という役は一般的な役とは異なり、ヤオチュウハイ(1・9の牌もしくは字牌)を全種類1枚ずつ揃えた上で、対子を1組作ると成立します。下図のような手牌の時は、和了牌が、一萬、九萬、一筒、九筒、一索、九索、東、南、西、北、白、發、中の13種類の13面待ちになります。
また、国士無双を除くと待ち牌が最多になるのは、手牌が[1, 1, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 9, 9]の時で、9面待ちになります。この場合、和了すれば『九蓮宝燈(チューレンポートウ)』という役満が成立します。
まとめ
- テンパイ時の手牌の形のことを待ちという
- 『リャンメン待ち』『シャンポン待ち』『タンキ待ち』『カンチャン待ち』『ペンチャン待ち』の5種類がある
- 上記の5種類を複合させた複雑な待ちもある